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 【信心の原点(改訂版) 東中国布教区編より抜粋】
 所作仏事(宗化儀の理解のために)


○鈴について=「リン」又は「レイ」と読みます。鈴を打つことは、「法報応の三身を請(しょう)し奉らんとして三つ打つべきなり」との、日有上人の御教示があります。(富要二巻一四一頁)
 即ち、御本仏大聖人を勧請(かんじょう)し奉るために、これより読経を始めますという案内を申し上げるために、鈴を三打するということです。(必ず三打でなければ、三身如来が請臨(しょうりん)なさらないというのではありませんが、一定の規則とする為に、そこに理由付けをする必要があるとの、先師の解釈があります)


○初座に鈴を打たぬ事=初座は諸天善神へ供養です。諸天は無常を厭(いと)い、常住を好むとされており、鈴の音は無常の響きを表していますので、初座では鈴を打ちません。
 では二座以降の、下種三宝尊が常住の三宝であるのに、なぜ無常の鈴を打つのかとといえば、下種三宝の前には、無常の響きも無常とはならず、常住と聞こえるのです。「無常常住・倶時相即」と、『御義口伝』(一七四五頁)にあります。
 また、諸天は昼夜を問わず、不眠不休に運行して、冥(みょう)々に法華経信行者を守護しているので、鈴を打つことは諸天を驚かせ、かえって守護の力を失わせてしまうという、解釈もあります。


○鈴の打ち方=以上の意義をふまえ、鈴は二座以降打ちます。特に第一打は心持ち軽くたたき、いきなり力任せに強くたたいて周囲の人を驚かすことのなきよう、注意します。
 方便品に入る時は七打、方便品を終わって寿量品に入る際には三打、引題目の御観念文の前には五打とします。ただし五座では、寿量品から題目に入る時七打、題目を終えるとき五打とします。しかしこれはあくまでも原則であって、必ずしも、数を厳格にしなくてはいけないということではありません。
 要はそのタイミング等、文字で読んだり、人に聞いただけではなかなか理解できませんので、できれば、会得(えとく)するまでは寺院の勤行等に列座し、肌で習得することが望ましいのは、言うまでもありません。


○引き題目=『松寿院聞書』(第十二号)に、「引題目ハ化他利益也 引クハ月漢日ノ三国江(え)広宣流布シテ永ク衆生利益センカ為也(有師ノ御説、因師ノ古記有り)」とあります。一閻浮題にあまねく広宣流布し、衆生を利益せしむる文底下種・事行の題目の意と拝されます。


○五座の勤行の事=日興上人が大石寺を開山遊ばされてより、大坊(六壺(むつぼ))をはじめ、本堂・御影堂(みえいどう)・天堂(諸天を祀(まつ)る)等の諸堂宇が建立されていきました。宗門上代の勤行も、これ等の諸堂宇をそれぞれまわって、一座ずつあげていたのが、風雨降雪等の悪天候の場合にこれが出来にくいこともあり、のちには客殿で、現在の丑寅(うしとら)勤行の如く、五座のお勤めとして修されるようになったものです。
 また、方便・寿量二品読誦は宗祖・御開山以来の化儀ですが、五座三座の分配、十如是・寿量品長行・自我偈の区別等の細目については、第九世日有上人が定められたと、同上人聞書を根拠に、日亨(にちこう)上人が述べられています。

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